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「9H=絶対に傷つかない?」…その前に、“硬度の種類”をやさしく整理しておきましょう。
ガラスコーティングの説明でよく出てくる「9H」という表記。 これは多くの場合、鉛筆硬度(pencil hardness)を指します。 つまり「9Hの鉛筆でこすっても傷が入りにくい」という、擦れ傷への強さを表す目安です。
なので「9H=ガラスそのものより硬い」「9H=絶対に傷がつかない」と短絡的に考えるのは危険。 ただし、スマホの日常で起こりやすい細かな擦り傷やスワイプ傷に対しては、 “効く方向”の指標であるのは確かです。
鉛筆硬度はHが大きいほど芯が硬く、Bが大きいほど柔らかい(濃く書ける)というおなじみの並びです。 目安として、学校でよく使うHBや2Bは柔らかめ、H〜2Hはやや硬め。 そして9Hは“かなり硬い側”です。
| 身近な物 | 傷のつき方(イメージ) | 硬度の目安 | コメント |
|---|---|---|---|
| 指の爪 | 軽い擦れでは傷が出にくい | 低〜中 | 爪で引っかいて傷が入るなら、表面がすでに劣化・汚れ付着の可能性。 |
| 硬貨(小銭) | 素材によって擦れ跡が残る | 中 | ポケット内で「硬貨+砂粒」が混ざると、砂が主犯になりやすいです。 |
| 鍵 | 単体より“角”で線傷 | 中〜やや高 | 金属そのものより、尖った角で摩擦が集中すると線傷になりやすい。 |
| ガラス(窓・コップ) | 通常の擦れでは傷が出にくい | 高め | 「ガラス=硬い」の代表例。ただし砂(石英)には負けることも。 |
| 陶器(マグの底) | ザラつきで擦り傷 | 高め | 底面のザラつきは要注意。机上で引きずると画面に細傷が出ることも。 |
| 保護フィルム(一般) | 擦れ傷は入りやすい | 低〜中 | フィルムは“守って交換する”消耗品。傷を受ける前提の素材です。 |
| コーティング表面(目安) | 日常擦れで傷が目立ちにくい | 鉛筆硬度 9H相当 | あくまで鉛筆硬度の条件下での目安。環境・施工品質で差が出ます。 |
つまり9Hの価値は、日常の“いつの間にか付く細傷”を抑えて、 ツヤ・透明感を長持ちさせやすいところにあります。
鉛筆硬度が得意なのは、ざっくり言うと表面の擦れです。 具体的には、こんな場面で体感しやすい傾向があります。
ここがポイントで、9Hは「鋭利な一点に力が集中する傷」よりも、 「面で擦れる傷」に強い考え方。 施工後は、見た目の変化として指紋の残り方が軽くなる、 拭いたときにスッと取れやすいと感じる人も多いです。
ここは強調したいところです。 9H=割れないではありません。 画面割れの主因は、落下時の衝撃エネルギーや角への集中荷重。 鉛筆硬度はこの「衝撃耐性」を直接示す指標ではないため、 施工していても落とし方によっては普通に割れることがあります。
なので、落下が不安な方はケース・バンパー併用が現実的。 コーティングは“見た目と触り心地、日常傷の軽減”に強い、という役割分担で考えると失敗しません。
9H相当といっても、表面は日々の摩擦で少しずつ摩耗します。 長くキレイを保つために、次の3つだけ意識してみてください。
砂や粉じんが付着したまま乾拭きすると、硬い粒子が研磨剤のように働くことがあります。 外出先で汚れたら、まずは息を吹きかける/軽く湿らせる→マイクロファイバーで優しく、が安全です。
スマホと鍵・硬貨を同じポケットに入れるのは、線傷が増える王道パターン。 9Hでも“当たりどころ”で細い傷は入り得るので、収納は分けるのがおすすめです。
ティッシュや服の袖は繊維が粗く、押しつけると微細なスジの原因に。 施工後はマイクロファイバークロスを1枚用意しておくと、体感が変わります。
9Hは“最強ワード”に見えますが、実態は鉛筆硬度=擦れ傷への強さの目安。 日常で増えがちな細傷・擦れを抑え、見た目を長持ちさせる方向で役立ちます。
数字だけで判断せず、生活シーンに合わせて「どんな傷を減らしたいか」で選ぶと満足度が上がります。 施工のご相談も、お気軽にどうぞ。