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ロレックスやオメガ、グランドセイコーなどの高級時計に多く採用されている「ヘアライン仕上げ」。 質感のあるマットな艶は美しい一方で、ちょっとした擦れでテカリが出たり、線傷が目立ちやすいデリケートな仕上げでもあります。 この記事では、そのヘアラインをできるだけ長く保つための「塗るガラス」コーティング技術について、専門店の視点から解説します。
高級時計のケースやブレスレットに多く見られる「ヘアライン仕上げ」とは、 微細な線状の研磨痕を一定方向に揃えて付けることで、サテンのような落ち着いた光沢を出す加工のことです。 鏡面ポリッシュのようなギラつきがなく、上品で実用的な質感が魅力です。
一方で、このヘアラインは細かな傷や擦れによって、すぐに質感が変わりやすいという特徴もあります。 使い込むうちに線が潰れてテカテカとした部分が増えたり、ヘアラインと違う方向の傷が入って目立ってしまったり……。 「数ヶ月でなんとなく安っぽく見えてきた」と感じる方も少なくありません。
こうした変化は「使い込んだ味」として楽しむこともできますが、 「できるだけ購入時の雰囲気を長く保ちたい」という方にとっては悩みの種。 そこで注目されているのが、金属のヘアライン部分にも使えるガラスコーティングです。
ガラスコーティングというと、スマホの画面や車のボディに使うイメージが強いかもしれません。 実際には、ステンレススチールやチタン、セラミックなどの素材にも密着するタイプがあり、 高級時計のケースやブレスレットにも応用できるようになってきました。
当店で扱うようなガラスコーティング剤は、主成分がナノサイズのシリカ(SiO2)です。 これを金属表面に薄く塗布し、硬化させることで極薄のガラス被膜を形成します。 その膜厚は数百ナノメートルレベルと非常に薄いため、ヘアラインの凹凸を潰さず、 仕上がりの風合いをそのまま活かせるのがポイントです。
一般的な保護フィルムと違い、段差や厚みが出ないため、「塗った感」がほとんどありません。 ルーペで見てもヘアラインの筋は残ったまま、表面の硬度だけが上がるイメージです。
また、ガラス被膜には撥水・撥油性もあり、皮脂汚れや水滴が付きにくく、拭き取りもラクになります。 汗や皮脂に晒されるブレスレット部分には、見た目以上に実用的なメリットがあると言えるでしょう。
では、実際にヘアライン部分へガラスコーティングを施すと、どのような変化が期待できるのでしょうか。 主なメリットを3つにまとめてみます。
特にヘアラインの天敵と言えるのが、「一点だけ強く擦れる」状況です。 デスクの縁やパソコンのパームレスト、シャツのカフスなど、いつも同じ場所に当たることで、 その部分だけ鏡面のようにテカってしまうケースがよく見られます。
ガラスコーティングを施しておくと、その初期ダメージを被膜が先に受け止めてくれるため、 金属そのものに直接傷が入るスピードを抑えられます。 もちろん、どんなダメージも完全に防げるわけではありませんが、 「同じ期間使ったのに、コーティングありの方が明らかに状態が良い」という差は出やすくなります。
さらに、汗や皮脂を含んだ汚れがこびりつきにくくなることで、 強い研磨剤入りのクロスを頻繁に使わずとも、柔らかいクロスで軽く拭くだけのケアで十分な状態をキープしやすくなります。 つまり、「守る」と「磨きすぎない」を同時に実現できるのが、ヘアライン+ガラスコーティングの大きな利点です。
「高級時計に何かを塗るのは少し不安…」という方も多いと思います。 ここでは、当店のような専門店で行うコーティングの大まかな流れをご紹介します。
モデルにもよりますが、基本的には分解せず、外装のまま施工するケースがほとんどです。 そのため、オーバーホールのタイミングを待たずとも、日帰り感覚で気軽に依頼しやすいのもメリットです。
「このモデルでも施工できる?」「ヘアラインがかなり消えているけど効果はある?」など、 モデルごとの向き不向きもあります。気になる場合は、実物をお持ち込みいただき、 スタッフが状態を確認したうえでご提案いたします。
ヘアライン仕上げの高級時計で、ガラスコーティングとの相性が良いモデルの一例を挙げてみます。
こうしたモデルは、日常使いの機会が多い=擦れダメージも蓄積しやすいという特徴があります。 だからこそ、購入後早めにコーティングしておくことで、数年後の見た目に差が出やすくなります。
逆に、すでにヘアラインがほとんど消えてしまっている状態の場合、 ガラスコーティングで「元のヘアラインを復活させる」ことはできません。 先に外装仕上げ(研磨)を行い、その上からコーティングするという流れが現実的です。 時計店やブランドのサービスセンターと相談しつつ、ベストなタイミングを一緒に考えていきましょう。
ガラスコーティングを施したからといって、まったく傷が付かなくなるわけではありません。 しかし、日頃のケアを少し工夫するだけで、ヘアラインをより長く美しく保ちやすくなります。
おすすめのケア方法
避けたいNGお手入れ
これらはコーティングの有無に関わらず、ヘアラインを早く消してしまう原因になります。 ガラスコーティングはあくまで「守る手段のひとつ」であり、 日々の扱い方と組み合わせてこそ、その効果を最大限に活かすことができます。
リペアフォース町田店では、高級時計の素材や使い方に合わせて、コーティングの有無も含めた提案を行っています。 「まずは相談だけしたい」「他店で断られたモデルだが可能か知りたい」といったご相談も大歓迎です。
大切な一本のコンディションを、数年後も納得の状態で保つために。 リペアフォース町田店では、スマホだけでなく高級時計のガラスコーティングにも対応しています。 モデルや状態によって最適な施工方法をご案内いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
※土日・祝日はビル入口が閉まっている場合があります。ご来店の際は店舗までお電話いただければお迎えに上がります。
JR町田駅から徒歩約4分、小田急町田駅からもアクセスしやすい立地です。